焼きものの街・愛知県瀬戸市で2022年から開催されているLand of Pottery(ランドオブポタリー)に行ってきました。
尾張瀬戸駅周辺で長年開催している「陶祖まつり」と同日開催ということもあり、街には多くの人が訪れにぎわっていました。
Land of Potteryが一般的なクラフトフェアや陶器市と異なるのは、瀬戸の焼きものを体感できるところ。
もちろんお買い物もできますよ!
今回は体験も楽しめる焼きものイベントLand of Potteryのレポートを写真とともにお届けします。
Land of Potteryってどんなイベント?
販売と体験が楽しめるブースが19ヶ所、コーヒーやお弁当などの飲食ブースも出店しているイベントです。
体験は窯元さん以外にも、陶芸の道具を販売しているお店や、絵の具を扱っているお店、石膏のアロマストーンを販売しているお店、茶道具のお店など、焼きものの周辺にあるものが集結しています。
またトークイベントがあったり、発掘体験ができたり、瀬戸物のフリーペーパー「セトリエ」が手に入ったりと、さまざまな角度で楽しめます。
今年は会場が瀬戸南公園になり、緑に囲まれた中でのんびりとした雰囲気に包まれていました。
尾張瀬戸駅から徒歩15分ほどの(行きは上り坂)場所ですが、美術館や文化センターの駐車場がたくさんあるので、車で来ても大丈夫でした。
Land of Pottery体感レポート
2日間の期間中、晴れている日曜日の午後に行ってきました!
ゆったりお買い物できますが、お話を聞いたり、ワークショップを体験したりするなら、もう少し余裕を持って行った方がよかったなと思いました。
ここからは一部の出店者さんをご紹介します。
(テキストリンクから外部サイトに飛びます)
双寿園
双寿園さんは強化磁器の食器を作っている窯元さん。
鮮やかな呉須の色とシンプルな模様がかわいいmodernシリーズ。
陶器のカップとシリコンのスリーブの組み合わせは何度も使えます。熱い飲み物を入れても安心!
並んでいるのを見るとシリーズで揃えたくなります。
前回のオープンファクトリーではこちらの双寿園さんの見学に伺いました。
そのときの記事はこちら↓
翠窯
翠窯さんは今年で開窯10年の窯元さん。
2023年にSUIYOにリニューアルしました。
大変緻密なレリーフの模様は、型に彫っているのだそう。
以前から一体どうやって作っているのだろう…?と思っていたので、お話を伺うことができて作り方にびっくりしました。
深みのある色合いと、他にはない素敵な図柄は見飽きることがありません。
赤津窯の里めぐりでは工房にも伺いました↓
kosirael
kosiraelさんは瀬戸市の品野地区にある春暁陶器さんのオリジナルブランドです。
使いやすいベーシックカラーのラインナップと、春らしい気分になれるパステルカラーのうつわはほっとする気分になります。
パステルカラーでも2色の組み合わせによっていろいろな表情があります。
さらに、マットな釉薬とつるつるした釉薬では同じ色でも全然印象が違うので迷ってしまいますね。
M.M.Yoshihashi
M.M.Yoshihashiさんは品野地区にある陶磁器の型屋さんです。
Yummy Life Design Storeというオリジナルブランドを展開していて、ポップでカラーバリエーション豊富なお皿や、まるでニットのような質感のカップなど、個性的なうつわがたくさんありました。
こちらの写真は最近話題のTETANPO。
動物の形の陶器製ハンドウォーマーで、小豆を入れて電子レンジで温めて使います。
手のひらに乗せてリラックスするための癒しグッズはプレゼントにしてもよろこばれそうです。
小鳥のほかに最近ハリネズミも仲間入りしました。
ふじせっこう
ふじせっこうさんは瀬戸にある石膏メーカーさんです。
親子で作れる石膏のアロマストーンや、アクセサリーも販売していて、石膏はいろいろなものに使えることを知りました。
石膏はざらざらした重いものだと思い込んでいたら、つるつるしていて意外と軽いことにも驚きました。
こうやって手に取って質感を知れることや、意外な発見があるのがLand of Potteryの醍醐味だなと感じます。
個人的にジオラマが大好きなので、どうやって作っているのか気になって見学させていただきました。
砂浜と海のどちらも石膏でできているそうです。表現の幅が広い…!
aito製作所
aito製作所さんではマグネットの転写貼り体験をやってきました。
転写シールを水で濡らしてマグネットに貼り、台紙を抜いてからシワが寄らないように水を抜いていくのですが、真ん中に固定するのが意外と難しかったです(不器用なだけ?)
aito製作所さんが運営する綱具屋SETOReさんも尾張瀬戸駅の近くにあります。
前回のオープンファクトリーのトークイベントで訪れたときの記事はこちら↓
番外編:陶祖まつりと商店街さんぽ
Land of Potteryが終わった後は、急いで尾張瀬戸駅へ移動。
陶祖まつりが17時までだったので、ちょっと散歩をして帰ることにしました。
末広町商店街側から深川神社へと渡る歩道橋からの景色が好きです。
街の中心地に川が流れているのは絵になりますね。
この後、若手作家市を覗いてみると一度うつわの実物を見てみたい!と思っていた作家さんに偶然お会いできたり、以前お会いした方と再会したりと、楽しいひとときを過ごすことができました。
駐車場に向かって歩いていく途中で、ヒトツチのお二人と遭遇。
ここの前はよく通っていたのですが、什器や商品が並ぶとずいぶん雰囲気が変わりました!
4月22日にお土産屋さんがオープンするそうで、まだまだ知らない瀬戸のことを知れる機会が増えそうです。
まとめ
半日ゆっくりとイベントとまちあるきを楽しんできましたが、まだまだ時間が足りないと思うほどの充実感でした。
Land of Potteryはモノを買うだけではなくて、ものづくりの背景や、実際に作っている方のことを知れる貴重な機会なので、ぜひ次回も行きたいなと思います!