現代工芸フェア「ちんゆいそだてぐさ」とは
ちんゆいそざてぐさとは奈良県大和郡山市発の現代工芸イベントです。
工芸・クラフト部門、食部門、ワークショップ部門があり、審査を通過した100以上の作家・職人が出店します。
2013年より10回以上開催されている人気イベントで、地元・奈良をはじめ大阪や京都などの関西各地や、岐阜、愛知、岡山など関西周辺から出店している方もいます。
作品のジャンルも陶磁器・ガラス・染織・革小物・木工などさまざまな素材を生かしたものづくりが見られるイベントとなっています。
ちんゆいそだてぐさの由来
大和郡山市は300年以上の金魚の養殖の歴史があり、かつては藩士の副業としても盛んだったそうです。
そのような土地柄と養殖に適した池が豊富にあることから、現在も日本有数の金魚の産地として知られています。
イベントの名前になっている「ちんゆい」とは中国語で金魚のこと。金魚はたくさん産卵することもあり、縁起物としても知られています。
また、日本初の金魚の育て方を記した本が「きんぎょそだてぐさ」というものであり、金魚のまち・大和郡山からたくさんの工芸作家が育っていってほしいということから「ちんゆいそだてぐさ」という名前になったそうです。
イベントレポート
イベント当日は2日間とも晴天とあり、多くの来場者でにぎわっていました。
会場は大和郡山駅から徒歩8分ほどの大和郡山城跡公園です。
追手門や天守台、石垣などがあり、往時のお城の雰囲気を残しています。
入口付近にはキッチンカーのブースがあり、工芸ブースへ続く道には金魚の柄の大きなのれんがはためいていました。
家族連れの方も多く、木陰でのんびり過ごしたり、ギターを弾く人がいたり、のびのびとしている人がたくさんいます。
私は関西エリアのイベントに来る機会は少ないので、普段見られない関西方面の作家さんのブースを見られるのがとても楽しかったです。
こうしたイベントでは普段会えない作り手の方とお話できる機会もあり、どんな人がどのような思いで作っているのか、その一端に触れることができるのも醍醐味かと思います。
まとめ
大和郡山市で毎年開催されているちんゆいそだてぐさは、京都や大阪方面からもアクセスしやすく、関西を中心に各地から本格的な工芸・クラフトの作家・職人さんが出店するイベントです。
ワークショップやキッチンカーも充実していて、お城の雰囲気も楽しめるので、また来年も訪問したいと思います。